<泡瀬干潟とは>

 泡瀬干潟は、琉球列島に奇跡的に残された最大(290ha)の干潟です。現在、沖縄の渚(干潟、浅海、湿地)は埋立と赤土の堆積によって図のようにほぼ壊滅的状態です。

 沖縄の海というと、エメラルド・グリーンの海と白い砂というイメージですが、泡瀬干潟はこれと異なります。泡瀬干潟は泥、礫(れき)、砂、海草藻場、珊瑚(ラグーン)の多様な環境がパッチ状に連なり、多様なそして微妙な生態系を保っています。これはある意味で、沖縄の海岸の古来からの特性をよく示しています。この環境の多様さ故に、泡瀬に生息する生物種もまた極めて多種です。

 そして泡瀬の海草場は、熱帯性で複数種からなる混合海草場で、温帯の単一種からなる海草群落構造と大きく異なるのが特徴です。

 これらの多様性による生態的安定性によって、市街地に隣接しているにも関わらず、自然環境が保たれ、驚くほど豊富な生物が残されている理由の一つです。そして潮干狩りなど、現在でも人々との関わりが深い大切な干潟です。

 このような貴重な泡瀬干潟が今、埋立てられ始めています。私達は皆さんと一緒に、ぜひ埋立を中止させたいと思っています。そのためにもまず、この泡瀬干潟を紹介し、現状を知ってもらうのが<泡瀬干潟紹介>です。

図 沖縄の主な干潟の現状(藤井晴彦2003「水情報No.7」4

1.泡瀬干潟 − 春 − 小橋川共男・写真集

             ――まずご覧ください――

2.豊かな自然が息づいています

            ――続々、発見される新種、貴重種――

3.埋立て事業が始まっています

            ――中止への熱いメッセージをおくります――