参議院選挙、沖縄選挙区、政策アンケート  東部海浜開発(泡瀬埋立)事業

「琉球新報」(2010630日)記事より

 

 

東部海浜開発(泡瀬埋立)事業の現状(「泡瀬干潟を守る連絡会」解説)

 

1.            控訴審(福岡高裁那覇支部)で「土地利用計画に経済的合理性がない、工事のための公金支出は違法」の判決が確定している(091015日判決、県・市が上告せず、判決確定1029日)

2.            国も「1区中断・2期中止」を決定している。(09917日、前原誠司国交相(兼沖縄担当相)

3.            沖縄市東門美津子市長は、2010425日の沖縄市長選挙で「土地利用計画に合理性がないときは、事業を推進しません」と公約しながら、「土地利用計画見直し」をすすめ、沖縄市案を策定し、国に提出する、としている。そして、「合理性の判断は、国が行う」としている。沖縄市案を3月末に提出するとしてきたが、現時点(6月末)でも策定できていない。国も、「沖縄市案の提出を見て、厳しく対処したい」として、泡瀬干潟問題は、先延ばしされ、硬直状態である。

4.            工事中断・硬直状態が続くなか、護岸に囲まれた1区の環境劣化は進み、泡瀬干潟全体の環境も悪化し続けている。

5.            今、早急な「中止」決定、干潟「再生」が求められている。「合理性がなければ推進しない」という「公約」で「判断が先送りされ」「問題解決が引き延ばされている」ことは、許しがたい。