意見陳述書  西平 守伸

 

 私は浦添市に住んでいます。仕事はコンピュータ関係ですが、趣味として短歌

や俳句をしています。県民や子供たちの文化活動を豊かに発展させるためにも、

泡瀬干潟は貴重な存在であることを訴えたいと思います。

 短歌や俳句は、人間と自然との交流を大きな特徴としています。特に俳句では、

季語といって季節季節の生活や動植物を一句に入れる決まりごとがあります。干

潟に関連した季語もたくさんあります。

 たとえば、春は、潮干狩り、はまぐり、しじみ、ヤドカリ、アーサ、もずくな

どが季語になります。

夏は蟹、くらげ、白鷺、箱眼鏡、水中眼鏡。

秋はハゼ、渡り鳥、鴨、セキレイ。

冬はなまこ、千鳥などが季語となっています。

 四月に行われた「SEA泡瀬まつり」には毎年参加していますが、今年は長靴

を履いて初めて観察会にも参加しました。その時作った短歌を紹介します。

「満ち潮の泡瀬干潟を傾けてがばりごぼりと呑むアーサ汁」

この短歌は、泡瀬でとれたアーサで作ったお汁を夕食に啜りながら、その日の干

潟のことを思い出しながら作りました。

 一年を通して、泡瀬干潟はいまや私たち県民にとって、物質的にも精神的にも

豊かな生活を送るための大切な環境となっているのではないでしょうか。

もう一首紹介します。

「赤と青の点が近づき子供等になりたる迄の干潟の時間」

 潮がずっと遠くに引いていき、赤と青のティーシャツを着た兄弟と思しき子供

たちが波打ち際から戻って来るところをうたった短歌です。
 私が青少年育成部長を勤めている自治会では、この夏親子で漆喰シーサー作り

に取組みました。エイサーや三線、舞踊などに目を輝かせる子供たちもいます。

沖縄の自然、歴史、伝統文化に、子供たちは大いに興味を持っています。

そして、沖縄の子供たちには、豊かな才能があります。スポーツは言うまでも

無く、俳句や漫画で全国的に活躍したり、短歌でも教科書に取り上げられてい

ます。しかし、その才能を大人になって開花させていく、そのような環境に沖

縄はなっているでしょうか。一番大きな問題は、戦争を仕事にしている米軍基

地の存在です。しかし、儲け本位のために、次々と山や海を破壊してきたこと

も大きな問題です。幸いにして残された沖縄の自然、泡瀬干潟を守ることが、

子供たちの文化活動の発展に今後大いに貢献することになると考えます。

 県民自身が、泡瀬干潟を埋め立てるなど間違ってもあってはならないことです。

このことを最後に申し上げ、私の意見陳述といたします。