意見記入用紙

(必須) 氏名 前川盛治(沖縄市字古謝1166番地 泡瀬干潟を守る連絡会事務局長)

意見、要望、議題として取り上げて欲しいこと等

 

先の検討会議(119日)で委員からあげたれた課題(KJ法)の中に、次の事があげ

られていないように思われましたので、追加検討お願いします。

1.            沖縄県外部監査人報告書の内容についての資料提供とそれについての論議

報告書は「事業の抜本的見直し」を指摘している。

2.            埋立許認可前、国が工事に参画する以前の沖縄市・県の埋立認可申請の状況の資

料提供(沖縄市単独で、また沖縄市と県が一緒に国に埋立認可の話し合いをしている

が、何故認可されなかったのか、等の経緯)

3.            埋立完成後の土地の利用・処分に関しては「協定書」があるが、現在進められて

いるのは、20023月の沖縄市・県の確認作業の結果として申請した「第1期工事

96ha)」である。その第一期工事で造成される土地の利用・処分についても、沖縄県

と沖縄市の間で話し合い(協定?)があると思うが、その資料を公表すること。もし

無ければ、そのこと自身土地利用計画の杜撰さを示すものだが、96haの利用・処分(沖

縄市の担当分、県の担当分)はどうなるのかを示して欲しい。

4.            沖縄市は埋立後の土地購入について、「市が利用・処分する土地約90haを一括し

て購入するのではなく、売却が決まったところを購入しインフラ整備して売却する」

と言っているが、大いに疑問である。市はその根拠に「協定書」の第4を示してい

るといわれているが、そこにはそのような記述はないし、そのように解釈できない。

以前、沖縄県の港湾課長は「沖縄市が利用処分する土地は一括購入する」と答弁して

いるが、それとも矛盾する。沖縄市の解釈の根拠は何か。また、仮に沖縄市が言う「必

要な土地だけを購入する」というのであれば、残った土地は沖縄県の負担になり、こ

の埋立が「沖縄市の強い要望で進められた」ということが否定され、土地利用計画が

杜撰であったことになる。土地購入についての明確な情報(沖縄市、沖縄県の見解)

を明らかにすること。また、国(総合事務局)の見解も明確に示して欲しい。

5.            この事業の目的は大きく二つある。一つは国の目的、新港地区の港・泊地・航路

の浚渫土砂処分であり、二つは沖縄県・市の目的、海洋リゾート建設である。

ところで、新港地区の埋立は港・泊地・航路の浚渫土砂で埋める予定であった。新港

地区は泡瀬埋立地(187ha)の約2.1倍(393a)である。新港地区はほぼ完成して

いるので、約半分の浚渫土砂が余ったことになる。何故浚渫土砂が余ったのかを示し

て欲しい。泡瀬埋立に必要な土砂は約1,061万ルーベであり、新港地区航路泊地等浚

渫土砂は710万ルーベ(10tトラック・約8ルーベ積む・約89万台分)使うことになっている。

6.新港地区の浚渫土砂処分について、泡瀬埋立以外の代替案はなかったのか。

  アセス法によれば代替案を示すことになっている。

7.新港地区のFTZ用地の分譲状況、FTZの将来性等についての資料提供

8.東部海浜開発局が埋立地への企業誘致のために行ったアンケートの内容と結果を検

討会議に公表すること。リゾート地建設が可能かどうかの検討材料である。

9.        埋立地に計画されている事業(沖縄市利用・処分地に立地計画の内容)が現時点

でどのような状況であるか、全て公表して欲しい。また、第一期工事(96ha)のなか

での計画・配置はどうなっているのかも示し欲しい。

処分図から沖縄市が進める内容は以下になっている。

@栽培漁業施設用地  A多目的広場  B住宅用地1  C生涯学習センター用地

D業務・研究施設用地1(業務施設用地)  E複合商業施設用地

F管理施設用地1  G管理施設用地2  H宿泊施設用地1(ホテル用地) 

I宿泊施設用地1ホテル用地)  J宿泊施設用地1(ホテル用地)

  K交流・展示施設用地1(交流施設用地)  

L業務・研究施設用地4(海洋療養施設用地)

10.環境影響評価(アセス)が正当に行われたかどうか、次の点から検証して欲しい。

@    トカゲハゼの保全 Aクビレミドロの保全 B貝の保全 C野鳥の保全 Dサンゴの

保全 E海草移植 F出島方式 G同地域が「沖縄県の自然環境の保全に関する指針

1998年、沖縄県)」でランク1に指定されていることとの関連

11.アセスで約束されたことが正当に行われているかどうか、次の点から検証して欲しい。

A    認可後に確認された新種・貴重種の保全(海草、海藻、貝、カニなど)

県知事意見と事業者の見解

B    海草藻場の調査、海草の移植・・埋立地の被度25%以上の海草藻場25haを移植

するとなっているが、どうなっているのか。

C    工事にともなう影響の監視とその対応について・・最近、砂の堆積、海の濁りが

顕著である。

12.マスコミ等(沖縄タイムス、琉球新報、京都大学大学院、沖縄環境ネットワーク、等)が行った

市民アンケート結果の資料提供

13.米軍との使用協定書(泡瀬通信施設における沖縄市による在日米軍施設・区域の共同

使用に係る協定書)の提供。共同使用地の使用制限は具体的にどうなっているのか。

使用協定書に基づく土地の賃貸料はどうなるのか(他の米軍施設の賃貸料と違うのか

どうか。)

14.「泡瀬干潟埋立公金支出差止等請求事件」の状況はどうなっているのか、沖縄市の立

場・主張はどうなっているのか。

15. 沖縄振興特別措置法(2002331日)における「観光の振興」で「環境保全型

自然体験活動」が制定された背景、エコツーリズムの振興の必要性、等の資料提供

16. 環境省が重要湿地全国500、沖縄55箇所(泡瀬干潟を含む)を指定した内容、意

義について

17.泡瀬通信施設は72年の返還協定で「返還リスト」に入っている。何故今まで返還さ

れないのかの経緯を示して欲しい。

18. 泡瀬干潟に大きな掘削跡(大きな窪地、深堀れ跡)がある。その掘削跡は今の埋立

工事で埋められることになる。掘削跡が出来た背景を示して欲しい。(埋立の経過を知

る上で重要である。)

19.「泡瀬復興期成会」「泡瀬ビジュル会」「プライド泡瀬」「泡瀬干潟を守る連絡会」の

名前がよく出て来る。どういう団体かを示して欲しい。各団体の責任で紹介してもら

う(決まった字数の範囲で)のがいいのではないか。