「海抜5mを最低限の浸水域に設定するように」

沖縄県地震・津波想定検討委員会、県に報告。県は、「防災計画」年末見直し。

 

 

沖縄市の泡瀬地区や新しい埋立地(泡瀬干潟埋立地)は、「浸水域」になるか?

泡瀬干潟埋立の沖縄県分担の埋立地(臨海商業地など)は、地盤高が4m(CDL)であるから、海抜5m以下になるのか?

 

海抜(TP、東京湾平均海面を基準とする値)とCDL(潮位表基準面、中城湾港工事用基準面)の関係は、どうなっているのか?

(中城湾港の場合)(以下、前川盛治(泡瀬干潟を守る連絡会・事務局長)  解説です。)

 

CDLゼロ(0)は海抜で表すと−122.1cm  → 海抜の数値はCDLの値から約122cm引いた数値

 

同じ場所の海抜とCDLの関係を表で示す。

海抜

CDL

浸水か否か

泡瀬埋立地

122cm

ゼロ(0)

水没(浸水域)

 

278cm

4m(400cm)

水没(浸水域)

県工事区域は海抜2.78m(CDL4m)で水没

5m(500cm)

6m22cm(622cm)

浸水境界

 

508cm

6m30(630cm)

かろうじて浸水を免れる

国工事区域は海抜5.08m(CDL6.3m)で浸水ギリギリ

 

中城湾港では、大潮平均高潮面はCDL203.8mである。大潮満潮時に、高さ5mの津波が襲来したら、CDL7mの護岸を超えて海水が流れ込むことになる。泡瀬埋立地の地盤は国6.3m、県4m、仮築堤は6.65mであるから、埋立地は水没することになる。

 

泡瀬埋立地は浸水域が想定され、津波高さ5mで水没するのに、泡瀬干潟・浅海域埋立事業はそのまま進行するのか?