泡瀬干潟「自然の権利」訴訟、判決公判

日時:1119()、午前11時(事前集会、10時半、那覇地裁)

記者会見:11月19日(水)、午後1時15分〜1時50分まで   2.場所:県庁記者クラブ

なお、関連して、判決を受けての要請行動、報告集会を行います。

1.沖縄県への要請:午後2時、港湾課(確定、課長不在、主幹対応)

2.国(総合事務局・港湾計画課)への要請:午後3時半、総合事務局(調整中)

3.沖縄市長への要請:午後5時、沖縄市役所(調整中、市長対応をお願いしている)

4.報告集会:午後7時、沖縄市農民研修センター(在登川、視聴覚室、938−9121)

 

582名の多数の原告で、2005520日に提訴された泡瀬埋立裁判は、来る1119()午前11時に

那覇地裁で判決を迎えます。この裁判は、原告に「泡瀬干潟」やそこに生息する生物を代表して「ユンタク

シシジミ・ホソウミヒルモ」等を入れるなど、「自然の権利」訴訟として、提訴されました。提訴後、干潟や

生物は原告として不適格であるとして、「泡瀬干潟こと小橋川共男」のように原告氏名の冒頭に通称を冠した

表現に訂正されました。

この裁判は、また、沖縄県・沖縄市が埋立事業に公金を支出することの不当性を追究し、埋立工事に支払い

した金額の損害賠償を求める裁判でもありました。

この裁判で、原告側は多くの準備書面を提出し、9名の証人に埋立に係る環境影響評価(アセス)の杜撰さ、

事業計画が実現性がない・市民・県民に大きな負担を与えること、を訴えてきました。証人名とおおよその証言

内容は次のとおりです。

吉野哲夫氏(琉球大学・トカゲハゼの保全が保証されないこと)

吉川博也氏(沖縄大学・事業計画が杜撰なこと、実現性がないこと)

川瀬光義氏(静岡県立大学・沖縄市の財政事情が悪化していること)

金本自由生氏(愛媛大学・海草を移植して保全することが出来ないこと)

山城正邦氏(沖縄野鳥の会・アセスにおける野鳥の調査が杜撰なこと)

山下博由氏(貝の専門家・アセスにおける貝類の調査が杜撰なこと)

野中郁代氏(明治大学・埋立理由のFTZの振興に合理性が無いこと)

安部真理子氏(沖縄リーフチェック研究会・アセスにおけるサンゴ調査が杜撰なこと)

前川盛治氏(泡瀬干潟を守る連絡会・クビレミドロを移植して保全することが出来ないこと)

沖縄の自然環境の破壊は復帰後、急速に進んできました。その主な原因は、米軍基地・高率補助の公共工事・

自然資源の使い捨ての安売り観光の推進です。その典型的な例が泡瀬干潟埋立、辺野古への新基地建設、東村

高江の米軍ヘリパット建設です。

泡瀬埋立は、隣接するうるま市の新港地区FTZの港の浚渫土砂の捨て場として泡瀬を埋める・国の事業として

進められていますが、そのFTZ構想は完全に破綻(分譲率・公表6.9%、実質2.1%)し、さらにその失敗の

上塗り(犠牲)として泡瀬干潟が埋められるのです。県・沖縄市が目指す「海洋リゾート地」構想も完全に破綻

しています。沖縄市は今事業計画見直しを進めていますが、その案がまとまるのも3年後平成22年であり、それ

から県・国と調整するとなっています。現時点での事業計画は無く、埋立だけが進行しているのは、あきらかに

公有水面埋立法に違反します。

新種・貴重種・絶滅危惧種が数多く生息する、世界に誇る生物多様性の宝庫、泡瀬干潟をそのまま残し、子や孫に

伝えることは私たちの使命です。裁判所の公明・正大な判決を期待したい。