FTZ構想は破綻している。破綻したFTZの東埠頭建設のために、泡瀬干潟が埋められようとしている。
この不合理を許してはならない。
中城湾港新港地区FTZ構想は破綻しており、そのFTZのための東埠頭建設(多目的国際ターミナルで整備事業)で、
泡瀬干潟が埋められることに合理性はない、緊急性はない、ことをこれまで主張してきましたが、再度、この問題を取上げます。
次は、2001年に掲載された新聞記事です。
沖縄開発庁振興局長(1993年当時)の意見は、現在のFTZの状況をみると、的を獲た発言だった。
次図は、現在のFTZの状況です。(沖縄県資料)
1.
赤い点線内がFTZ地域です。
2.
レンタル(賃貸)工場が23棟つくられていますが、現在19社が入社、4棟(16,17,21,23)が空いています。
3.
分譲地には6社が立地していますが、2社(沖創建設、ワコー貿易)はまだ土地は賃貸です。4社(コンポルトジャパン
うるまバイオ、アクロラド、ワールドTNT)だけが実際の分譲地です。実質分乗率は2.1%です。
4.
IT津梁パーク中核支援施設の区域もFTZ都市機能用地でしたが、目的変更され、FTZに関連のないIT企業用地になりました。
5.
FTZの企業は、現在ある西埠頭も利用していません。
6.
沖縄県の平成23年度までの目標は75社(2001年頃は92社が目標でしたが、下げられました)ですが、現在25社(33%)です。
7.
FTZ企業で、FTZの保税地域制度(関税や消費税を納めない)を完全に使っている企業は、1社もありません。