2012年度、泡瀬干潟・浅海域埋立工事
1.環境監視委員会(2012年7月30日)で示された事業者の資料「事業実施状況と今後の予定」↓
国工事は護岸工事と浚渫工事ですが、浚渫工事には、泡瀬埋立地マリーナ・小型船だまり予定地の浚渫(18万㎥、仮航路浚渫工事・国))が含まれています。ここは、フジイロハマグリの生息地です。私たちが、4月25日に、国・総合事務局に「フジイロハマグリの再発見を踏まえての泡瀬干潟・浅海域の埋立工事の中止の要請」を行ったにもかかわらず、これを無視しての工事再開です。私たちの「要請」は下記をご覧下さい。
http://www.awase.net/maekawa/hujiirohamaguriyousei.pdf
この要請に対する事業者の見解が2012年7月30日の環境監視委員会で「事業者に情報が寄せられた種について」として示されています。↓
見ての通り事業者は、「本種の生息確認をしていない。種の確認の調査はしない。埋立予定地以外の環境を保全していく」として、工事強行です。
その説明が「埋立予定地内の環境は喪失することになる・・・・。調査による撹乱で生息環境に及ぼす影響が考えられるため行わず・・環境監視調査で確認された場合には報告する・・」となっている。
埋立工事の強行で泡瀬干潟・浅海域の環境を破壊(撹乱)していながら、調査は環境の撹乱になるから行わない、確認しても報告だけ、という国の論理は逆立ちしているし、アセスで約束した「その保全に必要な措置を講じる」にも反するものです。
こういう態度が許されるのか、環境監視委員会はその役割を果たしているのか、沖縄県の環境部局は、そのことを放置するのか、多くの問題点が露呈しています。
沖縄県の環境行政はこれでいいのだろうか。沖縄の自然破壊(絶滅危惧種の危機)が急速に進行しています。歯止めがかかりません。
私たちは、裁判で戦っていますが、判決が出る頃には貴重な自然が破壊され、後戻りできない状況になります。何か有効な方策を考えないといけません。