泡瀬埋立中止を求める市民集会(〜泡瀬埋立地は津波に耐えられない〜)

20111031日(月)、午後6時半〜、沖縄市産業交流センター

 

参加者:約130名(受付名簿、名前記載者)

 

集会(講演)の写真

 

主な内容:

 映像紹介・・最近のニュース 

 司会:屋良朝敏(事務局次長)

 主催者あいさつ・・漆谷克秀(共同代表)  

(1)講演:沖縄で起こりえる大地震・津波(当初予定していた演題「泡瀬埋立地と地震・津波・災害」は、講演者の意向で変更しました)

講師:中村衛(琉球大学理学部・地震学)

(2)今年の埋立工事と今後の闘い・・前川盛治(泡瀬干潟を守る連絡会・事務局長)

(3)意見表明

   嘉陽宗儀(日本共産党中部地区委員会・県議)

   亀山統一(日本科学者会議沖縄支部)

   武田隆雄(日本山妙法寺)

   有光智彦(海の生きもの写真家)

   宮平光一(奥間川保護基金)

   島袋和(美術家)

   KEN子(ミュージシャン)

   水野隆夫(泡瀬干潟大好きクラブ)

   ※フロアからの意見  屋富祖さん、大宜見さん、他

   ※メッセージ(赤嶺政賢・衆議院議員・共産党県委員長)

  閉会あいさつ・小橋川共男(共同代表)

 

中村衛(琉球大学理学部・地震学)の講演内容

 

  講演内容  (ここをクリック)

 

  泡瀬埋立地、泡瀬地域に関する抜粋(前川盛治)

1.        沖縄近海の琉球海溝に、将来大地震が起こる可能性がある「固着した場所」がある。

2.        M8.5の地震、最大波高20mの津波が想定される。

3.        泡瀬地域では、6〜7mの津波が予想される(珊瑚礁、島等で軽減される)。

4.        県地震津波想定検討委員会の提言  標高5mは浸水地域

5.        泡瀬地域、埋立地は浸水地域になる。

6.        7mの津波が襲来したら

(1)埋立地は浸水地域。陸側も浸水地域(海抜5m以下)

(2)埋立地から陸側には、橋を渡って避難するのは不可能・危険

(3)      埋立地内で対応しなければならない。

(4)泡瀬一帯も浸水地域で、逃げるしかないが、15分で逃げられるのは半径1km。15分では、高原などの高台までは逃げ切れない。

(5)しかし今、解決策を持ち合わせていない。

1.        津波対策としては、「高台の作成」「避難ビル・避難タワー」がある。

 

以上が、講演の内容・概略です。以下は前川盛治(泡瀬干潟を守る連絡会・事務局長)のコメント

    埋立地は高台建設の予定はないし、場所も無い。5階建てのホテル一棟、4階建てのコンドミニアム1棟が計画されているが、作られるかどうかもわからない。

    仮に造られたとしても、屋上(5階建てホテル一棟、4階建てコンドミニアム一棟の合計)の面積は約1万uである。整然と並べば、1万人は立てる。

    仮に造られたとしても、この埋立地を利用する車は126,005台といわれ、車12人としても、2人×26,005台=52,010人が避難できるわけが無い。

    想定の津波は20分で襲来する。この僅かな時間で、階段や通路が混雑・混乱せず、屋上に上がれる可能性も薄い。

    埋立地は非常に危険な場所であることが分かる。防災計画が不十分な泡瀬干潟・浅海域埋立を止めるべきである。  

 

今後の闘いの提起(前川盛治、(泡瀬干潟を守る連絡会・事務局長)

1.        抗議行動

   浚渫工事への海上での抗議行動(船数隻)  日時:11月初旬(後で通知します)

2.        マスコミへの投書

   論壇、声など投書しましょう。可能であれば、本土大手のマスコミへも。

3.        第二次泡瀬裁判

 第1回裁判(口頭審理):1115日(火)、13時半、那覇地裁

 13時に事前集会、那覇地裁前広場(那覇市樋川、那覇高校前の交差点を裁判所通りに行く、約200m右)

 原告意見陳述(二人)、弁護団意見陳述、その他書証提出

 ※原告、傍聴人の多数の参加をお願いいたします。

4.        第一次泡瀬訴訟、弁護士報酬請求(請求と裁判)

1027日、記者会見で公表しました。1025日付けで、沖縄市長、沖縄県知事に送付しました。6月以内に進展無ければ、提訴する(現在委任状260名提出)ことになります。まだの方、提訴までは有効です。請求人として追加できます。 

5.        東京での取り組み

【院内集会】
●緊急院内集会
工事を止めろ!〜泡瀬干潟埋立再開に見る行政の暴走と政治の責任
11月10日(木)12001300
参議院議員会館 B105会議室(定員36名)
《緊急シンポジウム》
工事を止めろ! 沖縄・泡瀬干潟とサンゴの海が消えていく
〜判決無視・公約違反の埋め殺し工事再開に、生き物たちの悲鳴が聞こえる〜
日時:2011年12月4日(日)13301630  会場:未定

6.        仮設橋梁前での「抗議座り込み」

   実施できる方向で検討します。決まりましたら、HP等で通知します。

7.        HP、ブログ等での宣伝。各種の展示場でパネル展。

   1120日(日)、玉城総合体育館、

8.様々な調査  サンゴ、海草、濁り、砂洲変動、その他  実施しています。

  ご協力お願いいたします。

9.諸集会でのゼッケンなどでの意思表示の強化。

 

参考資料  今度の国の事業を施工する企業(本土の大手の海洋土木会社=本土マリコン)

東亜建設工業(株)、(株)大本組の特定建設工業共同企業体

地元企業は、はじかれています。「地元の活性化」が目的の事業のはずですが、全くの偽りです。

 

東亜建設工業(株)の紹介(HPから抜粋)

会社概要   商 号 東亜建設工業株式会社    CORPORATION

創 業  明治41年(1908年)   創 立   大正3年(1914年)34

設 立   大正9年(1920年)123日    金  18,976,658,924

者   代表取締役社長   松尾正臣

従業員数    1,580名(2011331日現在:単体)
<主な資格保有者数>
博士号 18名 技術士 210
一級土木施工管理技士 938
一級建築士 143
一級建築施工管理技士 326

事業内容

   総合建設業
(主な事業:海上土木、陸上土木、浚渫・埋立、建築工事の請負、土地の造成・販売、開発、建設コンサルタント)など

本 社  163-1031
東京都新宿区西新宿3-7-1 新宿パークタワー31階 

 TEL03-6757-3800 FAX03-6757-3830

実績 東京国際空港(羽田空港)  関西国際空港  釜石港湾口防波堤  沖縄県那覇の安謝〜那覇港までの沈埋トンネルなど多数

 

株式会社 大本組 の紹介(HPから抜粋)

代表取締役社長 大本万平

資本金:5296百万円 (平成23331日現在)

純資産:47759百万円 (平成23331日現在)

1.土木事業  2.建築事業  3.浚渫事業

4.埋立事業   5.不動産開発事業

6.技術開発事業7.土木建築コンサルタント事

東京本社100-0014東京都千代田区永田町2

173号 本店700-8550岡山市北区内山下1丁目113

実績:ラグナックスアイランド(愛知県)、児島湖浚渫(岡山)、常陸那珂港東防波堤(茨城県)など多数

 

マスコミ報道