071213自治体学入門
「国の沖縄復興支援と自由貿易地域、特別自由貿易地域(泡瀬埋立とFTZ構想)」
講師:前川盛治氏(泡瀬干潟を守る連絡会事務局長)
(感想等抄録)

 

1部、2部を通じ、埋立反対の意見が圧倒的多数でした。

 

(1部)
*毎回来る講師の方々は沖縄をどうにかして良くしていこうとする方ばかりです。なのに沖縄は海を埋め立てたり、道路を無駄に拡張したり等、住民からしたら嬉しくないことばかりしています。県の都合だけでみんなの沖縄県を好き勝手に荒らさないでほしいと思いました。良い考え方が採用されないのはなぜでしょうか?お金ばっかりの問題ではない気がしました。

 

*私は今まで、沖縄県は豊かな自然を守るために動いていると思っていました。けれど、今日の講義でそうではないということがはっきりわかりました。県は県の良さをもっと知るべきではないかと思います。

 

*海草(うみくさ)があるということを初めて知りました。それは元々陸に咲く植物であり、ジュゴンも海草を食べるので、埋立をすることで海の生物にも大きな被害が及ぶので、よりいっそう埋立には反対です。

 

*埋立をするのに莫大な資金がかかるのだと知りました。それを国民が負担するということで、反対者からすれば気持ちのいいものではありません。(中略)このまま環境をくずしていけば、これから先の暮らしに大きな影響が生じてしまうのではないかと思いました。

 

*中城港湾にITパークをつくって、そこで沖縄の若者たちの職場をつくろうという考えだったらしいが、あまり役に立っていないことが初めてわかりました。

 

*希少生物が生息しているにも関わらず国のアセスではそんな生物はいないということになっていて、国や自治体はいい加減だと思った。国には環境省という機関があるのに、住民と行政が争うという構図ができつつある。国が行う事業では国の機関同士が話し合いを深めるべきだと思う。

 

*恥ずかしながら私も、泡瀬干潟は埋め立てしてもいいような、どうでもいい所なんだと思っていました。しかし、前川さんの話を聞いていると、全くそんなことはなく、残していくべき所なのだとわかりました。(中略)漫湖公園はラムサール条約に登録されているのに、泡瀬干潟はなぜ登録されないんでしょう?!貴重な生物がいっぱいいるのに!

 

FTZの将来性のなさ、環境への配慮のなさにもかかわらず、行政はよくOKを出したなと思います。

 

*泡瀬干潟を埋め立てるのがいいことなのか悪いことなのか、僕には分かりませんが埋め立ててプラスになることもマイナスになることもあるし。自分たちの沖縄だけれども知らないことがまだまだ沢山あることに気づいた。

 

*埋立事業が以前失敗に終わったというのに、また同じ事をしようという意味がよく分からないです。自分の祖父母の家も糸満にありますが、埋立の工業地帯は魅力があまりないと思います。アセスのずさんさや国のやり方は本当に今年一年の「偽」という漢字があっているなと思いました。

 

*沖縄は第2次産業が難しいというお話であったが、分かっているにもかかわらずに工事を進めているということであった。私は沖縄のおえらいさんたちはバカなんだなと思った。分かり切ったことをやるというのはどうかと思う。

 

*ニュースなどで開発に反対する人達の抗議集会や座り込みは報じられるけど、開発の何に反対しているかはあまり触れないで、ただ「開発に反対している」としか言っていないことが多いと思う。沖縄にとって重要なことなので、ニュースなり特番なりで掘り下げて報道し、いろいろな層の人に知ってほしいと感じた。

 

FTZは一見良さそうなシステムに思えるが、何でうまくいかないのか疑問に思った。行政(事業者)と市民とでは明らかに行政が有利だと思う。泡瀬の工事のずさんさや環境への影響が大きくても市民の意見は行政には届かない現状を何とかしたい。

 

*話を聞いていると泡瀬に行きたくなるような気持ちになった。もう少しゆっくり話を聞きたかった。

 

*最近のニュースで1区はやるが、2区はやめた方がよいと市長が言っていた。泡瀬は元々どこかの土を埋めるためと聞いたことがあるし、生き物もたくさん住んでいるらしい。また、温暖化の影響で海面が上昇すれば埋め立て地はすぐなくなってしまうという。高い金を出して、さらには多くの生物を殺してまでする埋立は何だろうかと感じた。

 

(2部)
*沖縄市泡瀬の埋立に関し、私は一番最初は賛成派でした。しかし、世間を、社会を見るうち反対派になり、今日の講義でそれを強く感じ、行政の立場、民の立場の食い違いはうまくかみ合わせられないだろうかと思いました。

 

*歴史ある大切な自然を壊してまで経済発展が必要だとは少しも思えません。工事をして数年で埋め立て、こんな場を造ったとして、やはり自然が大切だったと後悔しても元の自然は戻ってこないし、県民のお金も戻ってきません。県内で行われた他の埋め立て地の失敗を繰り返しておいて、なぜ進めようとするのか。裏で大きな力が働いているようにしか思えないのは私だけなのかという気持ちでいっぱいです。前川氏たちだけの力でなく、これに反対する県民全体の力が必要ではないかと感じます。今こそみんなで行動するときです。

 

*講義の中でおっしゃっていた「沖縄は製造業には不向き」という言葉は今の沖縄の雇用状況の悪さを表しているように思えた。新しい埋立地をつくっても、大半は県内企業の移転が中心だときき、やっぱり他の地方からの企業も入ってこないと産業が活性化しないし、失業率も下がらないと思う。FTZ構想は全然成功していない。赤字になっていると思う。

 

*沖縄は何をするのも赤字。地元のこととかどうでもよく、結局みんなは自分が一番。自分の立場、自分の利益だけを考えて赤字になる工事をしてると思う。格差社会になってる今、負け組にならないようにがんばりたいと思いました。

 

*今私たちが何を大切にすべきか考えさせられた。雇用や経済を考えるべきか、自然を残し環境を残すべきか。今だけのことを考えると、沖縄は雇用と経済のために埋め立てるべきだと思うが、しかし将来の沖縄を考えると、自然を残すべきだと思う。沖縄の先人が残してくれた沖縄の環境を破壊しないよう、沖縄の原点に戻って、私も声を上げて埋立反対をしようと思った。

 

*泡瀬干潟を埋め立てることによって、その行為が環境や生物に影響を及ぼすことが目に見えているにもかかわらずアセス書にはそのような影響を及ぼすことはないという評価になっていることを今回の講義で聴いて、とてもでたらめな評価を行っているなと感じた。アセス書というのは公害や自然破壊を未然に防止するための制度だと思うのに、国や県の都合のいいような評価がなされており、全く無意味であると思う。(中略)目的もあやふやで計画性もないような事業は中止するべきだと思う。県民の財政負担になることしか今の時点では考えられないなと思った。

 

*今の計画では経済活性化はできないという委員が多いことが分かりました。これまで主に那覇の問題ばかり聞いてきましたが、沖縄市の泡瀬埋立の話を聞いて驚きました。事業側が米軍との会議を密室会議としたことには腹が立ちました。少しは市民の意見を聞いて決めてほしいと思い、事業側の意見に矛盾を感じました。

 

*自由貿易地域に関する内容を詳しく知ることができた。泡瀬以外の完成された地区も成功を収めることはなく赤字続きである現状を解決することなく新たな建設は不必要であると感じました。また、県民の税金を投じてつくられるものであるならば、一部の企業だけが儲かるようなことは許されるべきではないと思う。

 

*推進派も反対派もお互い納得いかない形で物事が進んでいくのであろうか。よりよい方向へと進むには議論が必要である。どうにか双方の関係を修復できないのだろうか。せめて今回だけでも推進派に耳を貸していただきたい。