本連絡会の主要な活動の一つとして、泡瀬干潟に生息する生物についての研究・調査を外部の専門家の協力を得て実施しています。以下、本連絡会で実施した重要な発見、確認を紹介します。泡瀬干潟に生息する貴重・重要種等を広く知っていただくと同時に、専門家への情報提供をさせていいただきます。

《泡瀬干潟の新種・貴重・重要種とその分布》

1.泡瀬干潟埋め立て予定地で相次ぐ(次々)新種・貴重・重要種の発見

(1)確認された貴重なサンゴ生息地とその保全策

― イシサンゴ(刺胞動物門・花虫網)類 ―

(2)第1期工事計画区域内の深場で5種の貝類貴重種を発見 <新聞記事'04年8月24日沖縄タイムス・琉球新報>

―オキナワハナムシロ、カゲロウヨフバイ、コウシヒメムシロ、ヤマホトトギス、コバコガイ ―

 ◆泡瀬干潟から発見された希少貝類と保全の現状<PDF>('05年9月) 山下博由(泡瀬干潟生物多様性研究会)ほか

(3)埋め立て予定地にスイショウガイの大群生地を確認 <新聞記事'04年9月23日琉球新報・25日沖縄タイムス>

―中城湾では絶滅したと考えられていたスイショウガイ―

(4)新種、ホソウミヒルモの発見

―ホソウミヒルモは新種、泡瀬のウミヒルモ類は5種(国内6種類中)― <事業者の記者会見資料'05年3月30日>

(5)沖縄県「改訂版レットデータブックRDB」に記載された絶滅危惧種が泡瀬干潟に121種生息

―RDB記載種のうち魚類6種、甲殻類7種、貝類108種を泡瀬干潟周辺で確認―
  泡瀬干潟を守る連絡会・泡瀬生物多様性研究会が工事中断要請<新聞記事'05年10月20日沖縄タイムス・琉球新報>

2.「海草移植事業」に対する科学的検証

 ◆移植海草の評価について(’05年8月) 前川盛治(泡瀬干潟を守る連絡会)「手植え移植は成功していない」
 ◆泡瀬の海草藻場と海草移植の現状<PDF>(’05年7月) 金本自由生(愛媛大学沿岸環境科学研究センター)